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平成30年2月28日議事録

国際ロータリークラブ2750地区奉仕研究委員会

第7回「貧困の連鎖」対策研究会報告書

本年2月28日,第7回「貧困の連鎖」対策研究会が,第2750地区ガバナー事務所にて開催されましたので,当日の議事録を送付いたします。内容は,以下の通りです。

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平成30年2月28日議事録

●NHK Eテレ 平成29年6月24日放送 すくすく子育て
「意外と知らない!?保育園と幼稚園」視聴

東京芝RC 村上重俊研究会委員長
以前視聴した「すくすく子育て」非認知的能力について復習したい。
幼児教育に対する課題として,
①非認知的能力とは何か?
②非認知的能力はなぜ大事なのか?
③非認知的能力を習得するにはどういう方法があるのか?
の3つをテーマに,親以外との人間関係,協調性,がんばる力,やる気をどうやって育てるかを,もう一度確認したい。
以前,釘宮シスターが話していたように,児童相談所が親の意向を優先するため,虐待を受け入所した子どもたちは立ち直ったとしても,再び親元に戻されて虐待を受けて施設に戻ってくるという悪循環になっている。加えて施設の子どもたちは,自分の生活環境と異なる大人と接する機会がないのが問題である。

東京赤坂RC 西澤民夫会員
(非認知的能力とは)数値化できない能力ってことですね。
是非このDVDがほしい。

東京田園調布RC 冨倉進会員
聖フランシスコ子供寮の釘宮シスターから要望を聞いてきました。
【食事作り】
週2回程度,昼食または夕食を作ってくれる人を募集している。
献立は事前に配布し,食材は施設で用意する。
施設では家庭的雰囲気を大切にしていて,例えば未就学児(2歳から6歳)だと職員3名でみているところ,労働基準法で調理担当者が週2日休みの日は施設職員が子どもの面倒をみるのを止めて食事を作っている。
ランチは「焼きそば」などの手軽なものを,11時から1時間程度で約9人分を作ってほしい。ただ,夕食作りが一番助かるとのこと。
調理に来てくれる人は女性がいい。男性だと子どもたちが怖がる。また,毎回違う人が来ると子どもたちがなかなか打ち解けないので,同じメンバー2・3名が交代で来てほしい。主婦であれば一番助かるとのことだった。

東京グローバルRC 宇佐美弥子会員
衛生問題や,子どもたちとの接し方や掛けてはいけない言葉など,事前に勉強する機会が必要ではないか?

東京田園調布RC 冨倉進会員
衛生問題については,解決済みである。検便は1か月に1回で,衛生士の指導のもと調理するので問題なし。責任は衛生士がとるとの話だった。
子どもたちへの接し方や掛けてはいけない言葉などについては,シスターがコーチ役を引き受けてくれる。

【お絵描きに寄り添ってほしい】
月2回,幼稚園児から小学生低学年までで,夕方4時~5時の1時間程度,道具は施設で用意してあるので,お絵描きの指導ではなく,ただ子どもたちに寄り添って声掛けしてほしいとのことだった。
施設の子どもたちは100%DVを受けているが,絵を描くことで心の傷を癒やす効果がある。子どもたちに「きれいな色ね」とか「うまく描けたわね」と声掛けしたり,後片付けを一緒にすることで子どもたちが打ち解けるとのことだった。食事作りよりもこちらの方が(参加への)ハードルが低いのではないかと考えている。

施設には2歳児から18歳児まで50人ほどの子どもたちが生活していて,釘宮シスターは朝4時に起床して,冷凍食品は使わずに子どもたちのお弁当を作っている。お弁当だけが唯一,一般の子より施設の子どもたちが優位になれるのだと話していた。子どもたちと寝食を共にし面倒をみているシスターの話を聞いて,何かお手伝できればと考えている。場所は久が原で,駅から11~12分程度の所にある。

その他,子供寮とは別に犬殺処分ゼロ活動もしているが,知人の徳間寿美子さんに(施設の)子どもたちの話をしたところ,徳間さんは軽井沢に別荘があり,また犬のシェルターもやっていて,食事と宿泊場所を提供するので,10人くらい,夏休みなど1週間~10日程度,子どもたちと犬たちが一緒に過ごすのはどうか?との提案があった。一般の子は夏休みに旅行に行ったりするが,施設の子はそうはいかないので,4月か5月に見学に行って現場を確認する予定である。ただ,子どもたちの交通費の問題がある。片道5000円/人をどうするか悩んでいる。

今日欠席している中央新RCの後藤啓二会員と,この前子供寮に行った際に,児相(児童相談所)が酷すぎるとシスターから話があった。親が返してほしいというと児相の指示で子どもは親元に帰らないといけない。そして自殺する子がいる。児相に訴えても「私たちが見たときは大丈夫だった。」「親元に帰ってからおかしくなった。」と言って逃げてしまうので,管轄している都,都知事に会って児相の実態を訴え,改善をお願いすることを考えている。また,児相を各区でやろうとする方針に転換しつつあり,養護施設も各区に一つずつ作る予定で,港区では既に用地は確保済みとのことだった。
もう一つ,孤児院があることを知らない人がいるので,広報活動をすることも大切だと考えている。

聖フランシスコ子供寮のバザーに18年間毎年約20万円ずつ寄付している。会社でもボランティア休暇というのをやっている。聖フランシスコで配布している報告書をご参考までにみなさんで回覧してください。

東京芝RC 村上重俊研究会委員長
この前,高橋真梧さんにNPO法人の立ち上げについて講演してもらい,まだ骨子や定款など何もない状態ではあるが,(法人設立についての資料の)中身を見ると目的が大事であるようだし,目的は幅広くするのが良いと考えている。
橋本会員から提案があったように,養護施設が求めている支援についてアンケートをとることは良いアイデアだと思うので,橋本会員に草案を作ってもらいたい。

東京八王子東RC 橋本幸一会員
色々な養護施設を調べてみたところ,私が所属している多摩地区でも多くの支援を行っていて,八王子では学習塾をやっている。学習支援以外でも面白いものがあったので紹介したいと思うが,一例をあげるとダンスの先生,ヘアカット,野球のつき合い,テニス教室やクリスマスプレゼントなどがあった。
ただそういった支援情報をどうやって集めるか,自分からHPを見ないとニーズがわからない。そして我々の中で集約した場合どのように情報共有するか,検討する必要がある。
アンケート作成については,しばしお時間をいただきたい。

東京芝RC 村上重俊研究会委員長
次回(研究会)は4月にし,今日(午前中に)お会いした矢部氏に講演をお願いした。

東京田園調布RC 冨倉進会員
次回の講演者である矢部氏(40代)と午前中に面談した。矢部氏の養護施設は,祖父の代から80年の歴史がある社会福祉法人であり,矢部氏自身も座間のロータリアンである。父親は施設を継がず,矢部氏が祖父から引き継いで経営している。
貧困のために勉強がおざなりになっている子どもたちの教育に力を入れていて,教育の専門家ではなく,学生ボランティアを募って子どもたちの教育支援をしている。
1~3歳で虐待を受けて精神的ダメージを受けて施設に入所してきた子どもは,例え里親が見つかったとしてもコミュニケーションがとれないため施設に戻ってくる場合がある。(子どもが)傷ついているのに,養護施設は空きがあるとすぐに次の子どもを受け入れないとならないため,里子に出された子どもは以前と同じ施設に戻れないこととなり,養護施設を恨むようになる。だから矢部氏は無理して空き部屋を作っておくようにしているとの話があった。
また,18歳になると施設から出されるため,部屋を借りる必要があるが,(部屋を借りる原資がないので)矢部氏が身銭をきっていることや奨学金の連帯保証人にもなっていて,250万円差押えを受けた経験もあると話されていた。

東京芝RC 村上重俊研究会委員長
矢部氏からは(施設の)経営の実態の話を聞くことができる。現場の人なので,説得力があるし,上手に学生ボランティアを集めている。

宇佐美会員には子供寮の(お絵描きのボランティアの)件を前向きに検討していただきたい。冨倉会員と相談してください。

吉田会員が挙げてくれたように多くのテーマがあるけれども,ぼんやりした形でNPO法人の定款にしたいと考えているがどうか?

東京八王子東RC 橋本幸一会員
間口は広くてもいいが,当面やる仕事はハッキリした方が良いと思う。今の話自体は人を送り込むんじゃなくて,情報を流して協力してくれるボランティアを集めるのが目的であれば,必ずしも法人でなくてもできることである。法人を作るのであれば,独自の活動,主体となってやる活動が定まっていないと。認定がとれれば寄付金が集まりやすいのは理解できるが,もっと目的が具体的でないと認定がとれない。現に知人で学習塾を7~8年やっているが,申請からだいぶ経っているにも関わらずまだ認定がとれていない。知人も認定を取るために実績を積んでいると言っていた。

東京芝RC 村上重俊研究会委員長
ロータリアンじゃない実業家に声を掛けたところ,認定がとれれば寄付すると言ってくれている人がたくさんいる。

東京田園調布RC 冨倉進会員
とりあえず,(NPO法人設立)申請をして,認定がおりるまでは実績を積む期間と考えるのはどうですか。

東京グローバルRC 遠藤園子会員
大きな目的としては「恵まれない子ども支援」ということか?
また,参加者はどうやって集めようと考えているのか?

東京芝RC 村上重俊研究会委員長
支援活動は学習でもいいし,食べ物でもいいが「恵まれない子どもに対する人道的支援活動を目的とする」と言うことで大まかなことはくくれると思うので,先ほどの(子供寮の)ボランティア活動も実績にできればいいと考えている。
最初のファンディングについては,皆さんのご意志に任せることになるが,多くの方に参加していただくことが大事である。(法人設立とファンディングは)両方一緒にやっていくのはどうか?
参加者は,今まで1度でも(研究会に)参加したことのある人全員に声を掛ける予定である。

東京田園調布RC 冨倉進会員
(資金集めについて)私が今までやってきたのは,チャリティゴルフやパーティーを開催してきた。今度の日曜も銀座で5000人の子どもたちにポリオワクチンを届けようというチャリティイベントを行う予定で,既に200名近くの入場券が売れている。他のRC会員や家族も多数参加予定である。

東京中央RC 八幡惠介会員
NPO法人化したら,専属の職員が必要ではないか?そこまでやらないと,しっかりとした事業にならないのではないかと考える。
また,RCとNPOの関係性はどうなるのか?RCは運営資金を集める機関と割り切って,RC内部の有志が法人の役員になると思うが,RCの活動や自分の仕事をしながら法人運営を行っていくのは現実的に難しいのではないか?

東京芝RC 村上重俊研究会委員長
将来的には(専属の)職員が必要になると思うが,まずは小さくてもいいから(法人を)立ち上げた方がいいかなと思っている。何十人か集まれば,それが母体となって,(他の)人たちに声を掛けられる(支援の輪が広がる)というふうに思っています。

東京八王子東RC 橋本幸一会員
事務局はなくてもNPOはできるが,実績があれば「皆さん賛同してください」と声を掛けやすい。RCを財団として扱うことはいいと思う。もう一つが情報,色んな職種・地域の人がいるのだから各人から情報を集めて,(支援)活動をするのがいいかなと思っていて,法人を急いで作らなくても良いと思う。
お金については,RCの場合だと地区補助金が使える可能性がある。各RCで持ち回りで(支援の)対象を変えていけば,(同じ養護施設を)支援していくことはできる。
当面の事業内容が決まってた方が人を誘いやすいので,まずは活動して,法人化はその次かなと考えている。

東京芝RC 村上重俊研究会委員長
私は「恵まれない子どもたちに対する人道的支援」を,学習支援を中枢として,その他様々な食事などの支援をしていこうと頭の中では描いている。それでよろしければ,曖昧ではあるがNPO法人の定款を作ってみたいなと思っている。

東京中央RC 八幡惠介会員
自分でもNPO法人を立ち上げているが,どんな法人でも必要なのは,活動のための法人ではなくて,公的な補助金を受けるために法人を作ることが多い。活動自体は皆でできることなのだから,特に法人を作る必要はないと思う。

東京みなとRC 吉田茂会員
前回のまとめを踏まえて,
1 先方から求められた支援をする。
2 具体的に何をするのか?
3 他団体と競合する支援は避けて,抜けてる部分の支援を行う。
4 頭に残るスローガンが必要である。
と思いました。
以前訪問した済生会の乳児院の子どもたちは,庭も何もない,ただ部屋があるだけの環境だったため,非認知的能力がなかった。子どもたちは自動ドアを見ても,男の人を見ても泣いてしまう。
養護施設は区毎にあり,RCもたくさんあるので,各RCで手分けすれば共通の支援をできるのではないかと思うし,その方が地域に根ざした支援を広げやすいと思う。

東京田園調布RC 冨倉進会員
(吉田会員の意見に)そうするべきだと思います。ただ,一番最初にどこから始めるのかというだけの話なんです。各RCの近場の施設を支援していけばいいと思います。

東京芝RC 村上重俊研究会委員長
(済生会の乳児院は)ショートステイ型の施設なので,職員もただ(子どもを)預かるだけで,積極的に働きかける環境ではなかったことが非常に残念だった。なので,望みのある,支援を受け入れるゆとりがある施設を見つけて皆で応援したい。
まずは,やらないと問題点もわからないし,改善点もわからない。
以 上

【次回4月9日(月)午後3時~5時 第2750地区ガバナー事務所】